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| 四川省・九寨溝 |
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『HERO(英雄)』(2002)
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90年代に入ってから各メディアで紹介されるようになり、いまや中国を代表する観光地となった九寨溝。中国人なら誰でも一度は行ってみたいと思う、憧れの地である。かつては成都からの道路事情が悪いためになかなか行けない場所だったが、2003年に九寨溝黄龍空港が開港してからは行きやすくなったようだ。
童話世界
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| 幻想的な湖(火花海) |
滝も見所のひとつ(樹正瀑布) |
中国では、九寨溝に対して童話世界という形容がよく使われる。童話に出てくるような、非現実的な世界という意味だ。実際、倒木が朽ちずに湖底に横たわっている姿や不思議な水の色は、他に類をみない、なんともファンタスティックな光景である。
九寨溝には、こうした湖や滝が無数に連続している。中国に山水を讃えられる場所は多いが、間違いなく最高の景色だろう。
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大変だった『HERO』ロケ
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| 映画ではあまり映らなかった諾日朗瀑布 |
諾日朗瀑布の全景 |
『HERO』に登場するのは諾日朗瀑布と、箭竹海である。前者は残剣(トニーレオン)とマギーチャン(飛雪)が、後者は無名(ジェットリー)と残剣が、それぞれ決闘するシーンで出てくる。
撮影が行われたのは2001年の11月。標高2300mの箭竹海付近は相当な寒さである。撮影当時は湖に6台のカメラが設置され、連日未明から作業が行われたという。しかも湖面が鏡のように静かでなければいけないため、わずかなタイミングを狙って撮られたとのこと。美しいシーンを撮ることは容易ではないのだ。
世界自然遺産にも登録されている九寨溝は、環境に配慮して天然ガスを燃料とした低公害車が使われている。一般の車両は入れないのである。しかし、『HERO』撮影の際は2台の大型バスをはじめ、多くの一般車両が使用された(郵便局のEMS集配用の車が多数導入されたとか)。製作側は、撮影には熱心でも、環境にはあまり関心がなかったようである。
また、撮影班がここで交通事故を起こし、被害者が張芸謀をはじめとした製作側に対して賠償を求める裁判を起こしたこともあった。まさに、大変な苦労をしての九寨溝ロケだったのである。
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| 湖面の決闘が行われた箭竹海 |
いつまでも変わらない景色であってほしい |
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| 旅行指南 |
| 場所 |
四川省北部・阿[土貝]蔵族自治州
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| 交通 |
成都→九寨溝黄龍空港(飛行機)→九寨溝(バス)
または成都→九寨溝(ツアーバス)
甘粛省・蘭州からのルートもあるが未確認 |
| 宿泊 |
入口付近に多数のホテルがある
新しいホテルが多いので、清潔で快適だが、かなり高額 |
成都まで行けば多くの旅行会社がツアーを企画している。料金は個人で行くより割安。シーズン中ならすぐにでも参加できる。
九寨溝についてはネット上にさまざまな情報があるので、最新情報を確認していただきたい。ここ数年で宿泊状況や交通の変化は著しく、特に料金は変動が激しいので注意が必要。
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