映画レビュー > 剃頭匠
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剃頭匠  [英題:THE OLD BARBER]
*スタッフ*
脚本:冉平
監督:哈斯朝魯
撮影:海涛
作曲:査干
録音:李志中
*キャスト*
靖奎
張耀興
王山

出品:山西電影制片厂
公開2006年東京国際映画祭
   中国新鋭監督特集
邦題:理髪師

*ストーリー*
93歳でなお現役で働く理髪師の静かな日常と、変わりゆく北京の風景。

北京の胡同にくらす尊大爺(靖奎)は、81年のキャリアを持つ93歳の老理髪師。かつては国民党のリーダーや京劇の梅蘭芳の髪も切った、北京の歴史の目撃者だ。今も変わらず毎日三輪車をこぎ、客のいる家まで散髪に出かけている。古くからのなじみ客は、寝たきりや孤独な生活をしている老人ばかり。みな尊大爺がくるのを楽しみに待っている。
だが時代の流れとともに、そんな尊大爺の生活も大きく変わろうとしていた。街の再開発で、尊大爺やなじみ客たちの家は立ち退きを余儀なくされているのだ。また、客たちも年のために一人また一人と亡くなっていく。そんな様子を目の当たりにした尊大爺は、自分の身辺整理を始める。
*感想*
あくまでフィクションですが、尊大爺は本人が演じており、物語も彼自身の体験にもとづいて構成されています。とにかくすごい存在感。すごい説得力。
時間が止まったかのような胡同の生活と、そのすぐ隣にある超近代的な北京。中国人ならみなが知っている姿でありながら、こうして見るとそのいびつさを改めて認識させられます。自分たちはどこへ向かっているのか、ふと考えさせられるような作品。
映画はなかなかユーモラスで、重く単調になりがちなストーリーも楽しく見ることができます。
尊大爺はただの頑固ジジイではなくて、けっこう柔軟で、したたかなお爺さん。だからこそ長生きできるんでしょうね。
[2006.10.26]
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