上海国際映画祭レポート > 現地レポート4
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鑑賞マナーは中国流
 客席が好いていて関係者が多いなら、観客のマナーは良いかと思えば、さにあらず。やはりここは中国です。
 「上映中は携帯の電源を切って・・・」などというアナウンスはありません。なぜなら中国では上映中に電話をするのは普通のことで、べつに迷惑行為ではないからです。上映中は、ただでさえ大音量の着信音がけたたましく鳴り響きます。「今、映画見ててさ・・・」なんて会話がいたる所から聞こえてくるのです。

 小さいホールで客席の大半が身内だったりすれば、遠慮はありません。八一厂の『夜襲』のときは、みんなで食べ物をまわしながら、ああでもないこうでもないと議論が弾んでいました。『娘』の上映中は、子役がスクリーンの前を走り回っているのに誰も注意しません。『米尼』のときは、途中からどこかの学生たちが先生に引率されてガヤガヤと入ってきて、同級生でも出ているのか、誰かが登場するたびに盛り上がり、カメラをスクリーンに向けてパシャパシャ。あのさ、フラッシュ使ったら何も映らんよ。

 そもそも日本と中国では、映画に対する意識が違うのです。中国ではかつて、職場や学校ごとに映画の上映が行われていました。夜になると椅子を持って野外上映を見に行くのです。仲間たちとワイワイ、ヤジを飛ばしたりしながら楽しむというのが中国式の鑑賞スタイル。その伝統が今も続いています。せっかく仲間と映画を見に来ているのに、黙っていたら楽しくないと考えるわけです。
 それがわかっていても、日本人にとってこんな環境は気分のいいものではありません。映画が良いときほど、観客へのストレスも募ります。個人的には、中国の映画館なんて行くもんじゃないと思っています。
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