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映画レビュー > 『アザー・ハーフ』 > 『アザー・ハーフ』Q&A |
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| 左から 司会、応亮監督、通訳、彭[女冊] |
東京フィルメックスコンペティションに選ばれた『アザー・ハーフ』。上映終了後、応亮監督と、共同制作者である彭[女冊]をゲストに招いて、Q&Aが行われました。
■まず、応亮監督の挨拶から。
2作目もまた上映する機会を与えてくれたフィルメックスに感謝申し上げます。この一年での進歩や成長を感じていただけたかと思います。
■彭[女冊]さんからも一言。
彭[女冊]>去年同様、今回も出演しているのは素人の俳優です。例えば主役を演じているのは私の従姉妹で、その母親役は伯母さん、医療事故のことを話している人も私の叔母で、警察官の役の人はエアコンの販売員、他にも先生や会社社長など、いろんな人が出てくれました。
応亮監督>それから、レストランのシーンで暴れる男を抑えているのは、『あひるを背負った少年』で主人公を演じた彼です。
■公式カタログにこれは希望と絶望から生まれた映画だとありますが。
応亮監督>希望と絶望は、この映画の中で表現した2つの異なる感情です。絶望は現実から来るもので、この辺鄙な町に住む人々の現実、家庭や社会における責任などです。希望は、映画を作る中で主観的に見てきて思ったことなのですが、未来につなげるための変化、たとえ現実を変えることができなくても、それを提示していくことで希望につなげていきたいという願いです。
■女性の悩みなどが描かれていますが、彭[女冊]さんが女性の立場で脚本を書いたのでしょうか。
彭[女冊]>私は台詞を四川語に変えるのが主な仕事で、脚本はほとんど応亮監督が書いています。女性の動作などを加えた程度です。
応亮監督>やはり性別が違うので、彼女は女性特有の視点で提言してくれました。
■弁護士のところに来る人たちの相談内容には、モデルがあるのですか? 応亮監督>この映画を撮ることになったのは、彭[女冊]の友人で実際に法律事務所で秘書をしている人と、偶然知り合ったためでした。当時2本別な脚本を準備してましたが、この話を聞いて良いものが撮れると予感し、すぐに作品にとりかかりました。
彼女は働き始めて1年でしたが、ストレスからもう辞めたいと言ってました。私はすぐに、彼女が働いていた事務所を含めていくつかの法律事務所に取材に行きました。テープに録り、記録をつけて、いろんな事例を集めました。50くらい集めたのですが、その中からこの映画にふさわしいものを13選んで使っています。
正確なものを伝えたいという考えから、事務所の人たちに何度もチェックしてもらいました。脚本段階で見てもらい、撮り終えてからも見てもらっています。
中国で報道されないこんな実際があるということに、非常に驚きました。この映画が出来上がってから友人に見せたところ、地方都市の弁護士だからいい加減なんじゃないかと言われましたが、これはすべて事実です。
■中国での検閲は通したんですか?
応亮監督>検閲には通していません。このような映画は個人的なものであり、政府が関与すべきものではないと思っています。特別な人が観客に代わって審査するような映画は、真実からかけ離れているし、私がもっとも見たくないものです。
■後半、テレビではガスに対する安全宣言が出ていながら、実際には警官が危険だと言っています。これは事実と政府の発表が異なっているという意味ですか?
応亮監督>これは脚本で意図していたことです。事実と報道の間に差がある、その偽りを描きたかったのです。それから、男女関係においてもまた、同様の偽りが潜んでいます。最後のマージャン店のシーンで、ボーイフレンドの言葉がナレーションとして流れますが、これもきれいごとばかり言ってます。そこにもまた、偽りが潜んでいるのです。
■最後に監督から一言。
応亮監督>前回『あひるを背負った少年』でフィルメックスで賞を獲り、認めてもらいました。またロッテルダムでも評価を受けました。賞金によって資金的な余裕もできました。今は「更に一歩前に進める(再往前走一歩)」という気持ちでやっています。映画に出てくれた俳優たちに感謝するとともに、みなさんの信頼に背かぬよう努力するつもりです。
今回上映ができたことに、満足し、幸福を感じています。ありがとうございました。
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